2023年の全国将棋選手権は8月3日〜4日にかけて鹿児島県指宿市で行われた。
指宿というと、タイトル戦でも会場になることがよくあるが、「砂むし風呂」が有名な温泉地である。
全身に砂をかけてもらうのだが、これが非常に気持ちいい
10分〜15分の砂風呂が目安だが、床暖房の上に毛布をかけて寝るように、じんわりぽかぽかするので思っている以上に長時間入っていられる。
砂風呂といえば、タイトル戦のたびに佐々木勇気先生が入っているイメージですが、今回の総文でも佐々木勇気先生が来られておりました。
鹿児島〜指宿
さて、指宿へは鹿児島中央駅から「たまて」号で50分。
鹿児島中央には維新志士の銅像が建ててあります。
鹿児島市内には至る所に薩摩出身の銅像が建ててあり、1日みっちり観光することできる。
さて、「たまて」号はおしゃれな電車で、鹿児島のシンボル「桜島」や「海」が見えるように横向きに席が配置されており一度は乗ってみたい列車の1つである。
桜島は上手く撮れなかったので鹿児島市内からの写真
大会会場
さて、今回の鹿児島総文は
1日目は総合体育館にて。
2日目は白水館にて。
体育館は冷房がよく効いていて、この暑い夏でも快適に対局できる施設でした。
(わかやま総文の体育館は暑かった・・・)
大会様子
予選を観戦しておりましたが、
自分が出場していた頃より、全体のレベルが上がったのか、将棋の質が変わったように思います。
AIの発達・将棋アプリの普及により、ジリジリした序中盤を指しこなす選手が増えた印象。
予選や決勝トーナメントの早い段階で、優勝候補と呼ばれる選手が敗れることもあり、これが1発勝負の難しい所であり、面白い所です。
団体戦においても、部活動として力を入れている学校が増えたのか、チームとしての棋力が上がっているように感じます。
大会方式について
大会方式は、予選はスイス式による4局指し。3勝1敗以上で決勝トーナメント出場です。
持ち時間は10分30秒。
メリットはコンピュータがある法則に基づいて機械的に対戦組み合わせを作ってくれるところ。
しかし、デメリットは全員の対局が終わらないと対局が決まらない、結果の確認作業に時間がかかるなどにより、1局1局の間が90分ほどになることも。
実際今大会も次の対戦相手が決まってから30分待たされる時もあった。
全国大会なので10分30秒という短い持ち時間ではなく、長めの時間でより効率的な対戦方法はないのか・・・とふと思う次第です。
大会結果
選手が1日目で敗退してしまったこともあり、1日目で退散しましたが、
結果は次のとおり
【男子団体】
優勝:横浜高校(神奈川県)
準優勝:鶯谷高校(岐阜県)
【男子個人】
優勝:小島佑斗(福島県)
準優勝:竹田健人(北海道)
【女子団体】
優勝:関西大倉高校(大阪府)
準優勝:立命館慶祥高校(北海道)
【女子個人】
優勝:砂原奏(東京都)
準優勝:佐々木香歩(静岡県)
(敬称略)
出場した選手のみなさん、おつかれさまでした。
入賞した選手のみなさん、おめでとうございます
予選については以下を参照してください。